ふわふわの子羊の成長と毛刈りトレーニング

温かいご支援をありがとうございます。

羊毛の品質チェックをしています

モンゴルで輸入した精液と胚をつかって人工授精(AI)と胚移植(ET)を行った結果、195頭の羊が妊娠し、現在90頭の子羊が元気に育っています。

ADRAはさまざまなパートナーシップを通じて、モンゴルの羊を、ふわふわの毛を持つファインウール羊に置き換えていく活動を進めています。この取り組みは遺伝的な改良により、質の高い羊毛が採れるようになることを目指しています。

2022年と2023年に、オーストラリアの高級メリノ種羊から5,230回分の精液と148回分の胚(受精卵)を輸入しました。胚は、先進技術を使用して、受精後7~14日以内に凍結されたもので、モンゴルまで大切に運ばれました。

入念に胚の品質管理を行っています

モンゴルで輸入した精液と胚をつかって人工授精(AI)と胚移植(ET)を行った結果、195頭の羊が妊娠し、現在90頭の子羊が元気に育っています。

ふわふわの子羊の成長を見守っています

子羊の成長を見守る一方で、羊飼いへのトレーニングにも取り組んでいます。先日は、セレンゲ県オルホン郡で開催した毛の刈り取りトレーニングに、19人の羊飼いが参加しました。

多くの羊飼いが参加し毛刈りの実習を行っています

羊の毛をうまく刈るためには、厚い毛におおわれている羊の体形を覚えたり、羊の体を押さえるコツや、バリカンの扱いを習得したりする必要があります。

一年かけて羊が生やしてきた毛を途中で切ってしまうと毛の価値が下がりはたいへんな損失になるため、羊飼いの皆さんは熱心にトレーニングに参加し、知識と技術の習得に努めました。

モンゴルで良質の毛の羊が育てば、今、増えすぎてしまっている羊の数は減り、砂漠化が進む草原が守られるようになり、モンゴル特有のゾドという自然災害の発生を減らすことにもつながります。

その未来を信じて、ADRAは今後も、羊の品質改良と畜産に携わる人々への技術向上のサポートに取り組んでまいります。

引き続き、皆さまからの温かいご支援をお願いします。

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