現地時間5月24日金曜日の午前3時、パプアニューギニアの人々は爆音で目を覚ましました。
首都ポートモレスビーから北西に600キロほど離れた山間部、エンガ州で大規模な地滑りが発生したのです。
パプアニューギニアでは今年の3月にも、近くの地で、やはり巨大な地滑りがあり、少なくとも23人が死亡しています。
政府の発表では、推定で2,000人以上が生き埋めになっているとのことです。初期段階の報告で、行方不明は670人以上、発見された遺体が十数体であることが伝わっています。
発災エリアではおよそ3,800人が暮らしていましたが、直接被害を受けなかった付近の約250軒に暮らす住民にも避難勧告が出されています。
政府と地域社会によって、ただちに地元の復興作業が開始されました。しかし、遠隔地であることに加え、不安定な地形、幹線道路の破壊などにより救出活動が極めて困難な状況におかれています。
常に現地のニーズに応えることをモットーとしているADRAは、情報を集め、救援活動を施すための調整を行っています。
緊急チームが、まず6月2日の日曜日に発災地の隣州であるウエスタン・ハイランドに行き、支援物資の準備をしてからエンガ州に向かいます。
この深刻な悲劇の影響を受けている方々が、少しでも希望を見出せるよう、最大限のサポートをするつもりです。
皆様の温かいご支援を、よろしくお願いいたします。