ジョージアという国をご存じでしょうか。ジョージアはウクライナの東南に位置し、ロシアに隣接する国です。
ADRAは、ジョージアでもウクライナ難民の方々を支援してきました。
ジョージアは下の地図にある黄色く塗られた場所に位置し、ウクライナから少し距離があります。
ですが、戦争の前線や占領されたウクライナ東部の地域に住んでいた多くの人たちは、国内での移動が困難となり、ジョージアへの避難しか選択がありませんでした。その結果、約25,000人が難民としてジョージアに入国したと言われています。
命からがら逃げてきたにも関わらず、ウクライナの方々にとって、ジョージアでの生活はとても厳しい状況におかれています。多くのウクライナ難民の方は、生活資金が不十分な上に、適切な仕事や、仕事の間子どもたちを預ける場所を見つけることが難しく、生活するための収入を得ることができていません。また、ジョージアでは難民キャンプの施設もなく、多くの難民の方たちは、親せきや友人の家に住んでいたり、部屋を借りたりして生活をしています。そのため、わずかな現金は家賃や光熱費に充てるため、十分な食事をとることも出来ません。加えて、戦争の長期化で、政府や民間団体による食料や居住などの支援が減少し、厳しい生活環境にあります。
このような状況を少しでも改善するため、ADRAは現地のスーパーマーケットで利用できる商品券を配給する支援を行いました。
この商品券は食料品、衣料品、薬品、衛生用品など、たばこやお酒以外の様々なものを購入することができます。そのため利用者は、生活に必要なものを自ら選び、入手することができます。
子どもの多い世帯や世帯主が女性の家庭など、社会的に弱い立場におかれている家庭を優先させながら、ADRAは、一家庭300GEL(日本円で16,000円相当)の商品券を361世帯に届けることができました。
支援を受けたほとんどの方たちは、商品券鶏肉や乳製品、パスタや野菜などの食料品を中心に、薬や石鹸、子どもの衣類や学用品など、各家庭の家族構成や必要に応じたものを購入していました。商品券を利用した方からは「自分たちが必要としているものが速やかに買えたので、この商品券の支援はとても助かった」と話してくれました。
ウクライナから遠く離れた国ジョージアでも、支援を必要としている多くのウクライナ難民の方々が暮らしています。ADRAは、ウクライナ国外へ避難した方々にも、一人ひとりに寄り添う支援を続けてまいります。。
引き続き、皆さまの温かいご支援を、よろしくお願いします。