ミャンマーでの厳しい現状を受け、ADRAは11月末から、食料と衛生用品を配付するための活動を開始しました。

2021年2月にミャンマーの情勢が悪化してから約2年半以上たった現在でも、ミャンマー各地では不安定な情勢が続いています。国内で避難をしている人数は200万人にのぼり、さらに、国民の約半分の方は貧困状態にあると言われています。

逃げた先でも戦火があがり、移動を繰り返さないといけない、

食料を買いに行こうにも、危険な状況があって買いに行けない、

たとえ買いに行けたとしても、価格高騰で、十分に食料が買えないなど、多くの方が、このような厳しい状況での暮らしを余儀なくされています。

新たに移動してきた国内避難民の家。現在も移動と再定住の課題に直面している。

特にカレン州は、このような生活を送る国内避難民が12万1200人もおり、ミャンマー国内でも比較的避難民が多い地域です。

ADRAは、国内避難民の方々の困難を少しでも軽減するため、1か月分の米、豆、油、塩の支援を行います。また、長い移動生活の中での健康被害を少なくするために、石鹸や洗濯用洗剤、生理用品などの衛生用品も配付する予定です。

元々住んでいた土地に戻れる見込みがないまま、避難生活が続いている。

今後、子どもの多い世帯や女性世帯主家庭など、社会的に弱い立場の家族がいる家庭を優先的に配付できるよう情報収集を行い、安心して使用できる物資の調達、安全な輸送経路を確保でき次第、配付を行います。

1日も早く支援物資を届けられるように、現地スタッフと情報交換を行いながら取り組んでいきます。

引き続き、皆さまからの温かいご支援を、どうぞよろしくお願いいたします。

※この支援活動は、皆さまからのご寄付とジャパン・プラットフォームの助成を受け取り組んでいます。

(執筆:ミャンマー支援担当)

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