まだ終わっていない令和3年8月豪雨。現地入りして活動しているNGOアドラ・ジャパンが災害対応バスをつかった巡回支援を開始

被災から日がたつにつれSOSを出しにくくなる住民の方に寄り添う支援を行います。

国際NGOアドラ・ジャパン(所在地:東京都渋谷区 理事長 柴田俊生 以下、アドラ・ジャパン)は、日本最大級のインターネット募金サービス「Yahoo!ネット募金」を利用して令和3年8月豪雨で1,500世帯以上が被災した佐賀県武雄市の地域を巡回し、今も復旧作業に追われる住民の方に寄り添う支援を行うための募金を開始しました。2021年11月21日までの1か月間で、目標金額375,000円を募ります。

令和3年8月豪雨で1,500世帯以上が浸水の被害にあった佐賀県武雄市では、2年前にも豪雨による大きな水害が起きました。当時は「数十年に一度の災害」と言われ、被災された方の中には、「それなら仕方ない」と現実を受け入れ、家屋の修繕などを進めてこられた方もいらっしゃいます。やっと元の生活を取り戻せそうだという状態になった矢先に、今回の豪雨被害が起きました。

被害の大小は住民の方によってさまざまですが、短期間で二度の大きな災害に遭うことによる経済的な負担や精神的な疲労は大きくなっています。

また負担感や疲労感が大きくても、周囲の人も同じように被災しているため頼ることができなかったり、相談相手を見つけにくい状態があります。

そこでアドラ・ジャパンは、発災直後から取り組んできたモノの支援にかわり、心の支援をスタートするため、東日本大震災や2016年台風10号で大きな被害のあった岩手県岩泉町の支援活動などにおいても経験のある災害対応バスを用いたサロン活動を佐賀県武雄市でスタートしました。

現地では、地元団体のおもやいボランティアセンターと連携し、被害のあった地域を災害対応バスで周り、普段支援物資を取りに遠くまで移動できないおうちの方に物資を届けたり、しばしの間、日常を離れて、バスの中でゆっくりお茶を飲んでいただける場を作ることで、お一人お一人の必要な支援に応えていきます。

サロン活動をご利用いただく住民の方々は、普段、同じように被災したご近所同士では「相手も大変だから」と話せないことを心の中に持っています。支援に入る私たちは住民の方とは違う立場の支援者にだからこそ、心の内側をお話いただけることもあります。

中には2年前は被災せず、今回初めて床上浸水を経験された方もおり、そのような方の中には罹災証明書の取り方がわからない、家屋の修理をどこからはじめていいかわからない方もいらっしゃいます。

また、力仕事を頼める人がいない、引っ越すかどうするか相談する相手がいない、毎日の食事の準備もままならない、など、それぞれ状況や悩みは違いますが、まずはお話いただくことで必要な支援につなげることができます。

被災規模や現地の状況、これまでの経験から考えて、このサロン活動を2~3カ月継続する必要があると考えています。これから年末に向かうことで、気持ちが落ち込みやすくなる方も多くなる可能性があるため、住民の方々の様子を見ながら、活動をしていきます。

活動に賛同してくださる場合、募金はTポイントなら1ポイントから、クレジットカードなら100円からの寄付が可能です。Yahoo!ネット募金の https://donation.yahoo.co.jp/detail/5186011 で受け付けています。
 

■■■認定NPO法人 アドラ・ジャパンについて■■■
所在地:〒150-0001 東京都渋谷区神宮前1-11-1
設立:1985年3月30日
Tel:03-5410-0045   Fax:03-5474-2042
URL:https://www.adrajpn.org/

アドラ・ジャパン(ADRA Japan)は、世界中約120ヶ国に支部を持つ世界最大規模の国際NGO、ADRAの日本支部です。各国ADRA支部や国連等のパートナー団体と連携し、「ひとつの命から世界を変える」をモットーに人種・宗教・政治の区別なく、現地のニーズに即した自立を助ける支援に取り組んでいます。

アドラ・ジャパンへの寄付は寄付金控除の対象となります。

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