命が助かる可能性を上げるファーストエイドの知識

タブレット端末を確認しながら、テンポよく胸骨圧迫を練習中

皆さん、こんにちは。

国内事業課の三牧です。

新緑が目につくようになり、本格的な春の訪れを感じる今日この頃ですが、いかがお過ごしでしょうか。

ADRA Japanでは、スタッフ全員がファーストエイド研修を受講するようにしています。

ファーストエイドとは応急処置のことで、救急隊の到着を待つ間や医師に診てもらえるまでの時間に、症状の悪化を防ぐための手当てを指します。

これは、なにか災害や事故が起こってしまった際に、居合わせた周りの人たちの命が助かる可能性を少しでも上げて、医療従事者へつなげることができるようするためです。

先日は、スタッフ数名で

NGO安全管理イニシアティブ(JaNISS)が主催する

ファーストエイド研修を受講するため、

日本体育大学へ行きました。

とてもきれいなキャンパスでした。他のNGOスタッフもたくさん受講されていました

この研修では、オンライン上で受講することができる座学のファーストエイド講座の知識を基に、胸骨圧迫(心臓マッサージ)やAED(自動体外式除細動器)の取り扱い方を学び、

基礎がある程度できてきたら、いくつかのグループに分かれ、

実際にファーストエイドを行うことが想定される状況を数パターン設定し、

傷病者を発見してから病院に搬送するまでの流れを訓練しました。

今回の研修は、現役の救急救命士や救急救命士を目指す学生さんとの少人数でのレッスンだったので、疑問点をすぐに解決できて、とてもためになりました。

胸骨圧迫の訓練は、昔、自動車免許を取得するために教習所に通った時以来でしたが、

最近の実習機材は進歩していて、タブレット端末で、“適正な力で圧迫できているか”や“テンポが正しいか”といったこともわかるようになっていました。

タブレット端末を確認しながら、テンポよく胸骨圧迫を練習中です

海外の支援活動地だけではなく、日本国内でもそうですが、救急車が到着するまでかなり時間を要する地域が世界にはたくさん存在します。

時には、自分たちで傷病者を病院まで運ばないといけないかもしれません。

そうした時に、ファーストエイドの知識をもっていれば、命が助かる可能性を少しでも上げることができます。いざというときに役立つ、重要な学びになりました。

自分の足で止血帯の練習をしています。出血が激しい時に使用します

また、いざというときには、その場に居合わせた人同士で協力をすることが大切です。胸骨圧迫ができる人は圧迫を担当し、そうでない人は、周囲からAEDを探して持ってくることや、救急隊への連絡などを担当できると、より適切なファーストエイドが可能になります。

AEDは、慌てていると近くにあっても見つけられないことがあるので、普段の行動範囲の中で、どこにAEDが設置してあるかを確認しておくことをおすすめします。

こちらの日本救急医療財団様のHP(https://www.qqzaidanmap.jp/)では、

全国のAED設置場所を確認することができます。

皆さまも大事な人の命を守る手助けができるよう、

この機会に家や会社の近くにあるAEDの設置場所を確認してみてはいかがでしょうか。

 ADRA事務所近くのAED設置場所
日本救急医療財団HPから引用 https://www.qqzaidanmap.jp/

ファーストエイドの知識や技術が必要になる機会がない事を祈るばかりですが、

有事の際には尽力して取り組んでまいります。

(執筆:国内事業担当 三牧晋之介)

タブレット端末を確認しながら、テンポよく胸骨圧迫を練習中

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