私たちが取り組んでいる活動に関心を持ってくださる皆さまに、心より感謝申し上げます。
今、私たちが教育支援に取り組んでいるジンバブエの学校の一つに、クザイ・チズバラさんという14歳の少女が通っています。
7年制の小学校の最高学年(小学7年生)で、学校には1時間かけて歩いて通っています。
クザイさんが通う学校は、以前はかやぶきの屋根しかなく、天気次第で学校が休校になることも多くありました。
そのため、1年間で学ぶはずの内容の半分しか授業が進まず他校との教育格差が大きくなってしまう問題がありました。
また、教える先生にとっても過酷な職場環境であるため、先生が定着しないという課題もありました。
またこの地域は貧しい家庭が多く、子どもを学校に行かせるよりも労働力として働かせることを優先する家庭も少なくありません。
学校の見た目がみすぼらしく、実際の授業も行われないことが多くて授業も進まないとなると、子どもを学校に通わせ続けるのをやめて退学させてしまう家庭もあります。
学校に通っていない子どもは、1日中畑で働くなど子どもらしい時間を持てなくなってしまうほか、犯罪組織に取り込まれたり、犯罪に巻き込まれたりする恐れも高まってしまいます。
クザイさんの学校は今、立派な校舎が建ち、天候によって授業が遅れることはなくなりました。
新型コロナウイルスの影響で休校が余儀なくされたときには、家庭用の学習キットが配付され、授業ができない分の学習を
家で進めることができました。
クザイさんには、尊敬するムラムワ先生という存在もでき、
「ムラムワ先生はとても親切で、適切な指導やカウンセリングで
心あるアドバイスをしてくれるため信頼していています。」
と話してくれるほどです。
学校の休み時間には、「ノホド」や「チュティ」といったジンバブエの伝統的な遊びを楽しむ子どもたちの明るい声が響き、
クザイさんもその輪の中で、楽しい時間を過ごしています。
クザイさんには、学校を卒業した後の大きな夢があります。
「学校を卒業したら、人道的な仕事をして、恵まれない子どもたちが学校に行けるようにしたいです。
そして、もし学校に行ってない子どもを見かけたら、学校に行くように絶対に勧めます。
学校の先生にも、立派な学校ができるように助けてくれた皆さんにもそう約束します。」
と力強いなまなざしで語ってくれました。
クザイさんのように、学校で学べる喜びを知った子どもたちはきっと、学ぶことの楽しさや大切さを誰よりも強い言葉で
伝えていくことでしょう。
学ぶ環境が整ったクザイさんの学校が、今後、外部からの支援がなくとも自分たちの力で適切に運営されていくように、
私たちは今取り組んでいるジンバブエの学校関係者の方々との対話をあと少し続けたい!と考えています。
今のこの地道な積み重ねが、子どもたちの次の10年、20年を支えることになります。
皆さまのお支えとともに目標金額を達成し、活動をやり切ることができるよう、皆さまのお力をお寄せ
いただけましたらとても心強いです!
応援してくださる皆さまに、心より感謝申し上げます。
【お知らせとお願い】
2022年5月31日まで、クラウドファンディングにて皆さまの応援を募っています。
詳細をこちらのページでご覧いただけます。
応援・お申し込みをお待ちしております。
ジンバブエ事業は、皆さまからの温かいご寄付と、日本NGO連携無償資金協力の助成も受けて実施しています。皆さまのご理解と温かいご支援に心より感謝申し上げます。