【防災食セミナー】教会の皆さまに防災食作りを体験していただきました

先日ADRA Japanは、セブンスデー・アドベンチスト亀甲山キリスト教会にて、防災に関するセミナーを開催しました。ADRA Japanのスタッフが教会を訪問し、教会の皆さまと災害時の備えについて考え、実際に防災食の調理も行いました。しかも、普通の防災食ではなく、防「菜」食です。

ADRAでは、各地で取り組んできた災害被災者支援の経験から、災害備蓄に「菜食」を取り入れることを推奨しています。ADRAの母体であるセブンスデー・アドベンチスト教会も、身体に優しい食生活を推進していて、教会で菜食の食事をしているため、今回は、菜食のメニューで災害時にどんなものが作れるかを、教会の皆さまにご紹介しました。

セミナーは、教会での礼拝が行われた後に、教会の集会スペースをお借りして実施しました。スタッフが用意した椅子がすべて埋まるほど、たくさんの方が参加してくださいました。

まず、アルファ米を使ったピラフと、切り干し大根のサラダを実際に調理する時間を持ちました。アルファ米のピラフは、カセットコンロとフライパンを使って調理を行い、切り干し大根のサラダは、様々な調味料やドレッシングで、それぞれの好みで味つけをしました。

参加者の皆さまから「アルファ米を始めて頂きました」「フライパンと少しの水でおいしく短時間で簡単にできると知って、ほんとによかった」「水でもどしただけの切り干し大根をサラダにするとこんなにおいしいのかとびっくりしました。ぜひ実践したいと思います」など、たくさんの感想をいただきました。

また、災害時の備えに関するレクチャーも行いました。非常用トイレを備蓄しておくことの必要性や、ADRAスタッフがどんな風に災害用の備蓄をしているか、などについて、実際の写真を用いてご説明しました。当日会場にいたスタッフの中に、地震による被災経験があるスタッフもいたので、実際に被災した時の感想やその際に大変だったことなども、皆さまにお伝えしました。

今回のセミナーでは、ただ座って話を聞くというだけではなく、参加者の皆さまに実際に防災食を調理し、試食していただきました。防災食の調理法について知るだけではなく「やってみる」というのは非常に大切です。

災害への備えは、いつか準備しなくてはと思っていても、ついつい後回しにしてしまったり、具体的な方法がわからなかったりというケースが多くあると思います。そこで、こうした機会を通じて、平時から災害についてイメージしていただくことが、備えへの大切な一歩になります。

このブログを読んでくださった皆さまも、ご家族・ご友人と災害への備えについて話してみて「そういえば、うちには水の備蓄はあるけれど、非常用トイレはないなあ」など、少しでも具体的に考えてみるのは、いかがでしょうか。

(執筆:総務・広報担当 東 晴香)

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