芸術を薬に

ウクライナ、イヴァニフカ村にあるジトームィル老人ホームでは、ADRAと活動をともにする心理学者が見守るなかで、心のケアを行っています。

去る8月16日は、「芸術療法を使った感情の表現」をテーマとしたセミナーが催されました。ホームで暮らす方々や、移民たち、男性4人、女性8人が参加しました。

出席者は、心理学者の指導の下、絵を描きながらネガティブな感情と苦しみを解放し、痛みを手放し、自分自身や他者を許し、喪失感に関する感情を語り合いました。

また、8月22日に催された「芸術療法、音楽実践」では、音楽を用いたり、音楽を「描く」ことで感情の起伏の原因を考えました。これは、対人コミュニケーション時の困難を克服するのにつながります。

この日の出席者は、ウクライナ民謡も歌いました。

参加者は、自身がプロの歌手ではない事実、そして不完全な歌い手であることを自覚しながら、それを受け入れる己の存在、ありのままであること、歌で感情表現することに触れました。

心理学者のユリヤ・ザルツカと進行役のアンナ・クヴェロスは、研修当日に100歳の誕生日を迎えたホームの住人、リュボフ・アダモビッチさんを祝福し、健康を祈りました。

ADRAは、今後も芸術や歌を通じて心に傷を負った方々のサポートを続けていきます。引き続き、皆さまの温かいご支援をよろしくお願い致します。

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