NPO法人 アドラ・ジャパン ADRA Japan
ジンバブエ 守れる命を守りたい
Zimbabwe Water Sanitation Improvement Project
ジンバブエ / 水・衛生環境の改善事業

事業概要

事業地:
ゴクウェ・ノース地区
事業目的:
ゴクウェ・ノース地区の住民の多くが安全な水及び衛生環境で生活できるようになり、また、小・中学校の子どもたちがより良い教育環境で学習できるようになることを目的とする。
※対象としている小・中学校は、生徒数の増加などに対応するため、新たに設立された学校です。
事業内容:
本事業では、下記の支援を行ないます。
1. 安全な水の利用のために
  活動1-1. 貯水タンクの設置
  活動1-2. 浅井戸の設置及び修繕
2. 感染症予防のために
  活動2-1. トイレの設置
  活動2-2. 手洗い場の設置
  活動2-3. 衛生教育の普及活動
      (衛生トレーナーの育成、住民・子どもへのトレーニング)
3. 安心して学べるように
  活動3-1.校舎の建設
事業期間:
2013年2月~
事業地の地図:
ジンバブエミッドランド州ゴクウェ・ノース地区

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ゴクウェ・ノース地区はジンバブエの中西部に位置し、首都ハラレから車で約6時間の距離にあります。この地域はいわゆるサバンナであり、約3か月間の雨季には洪水が起こるほど雨が降る一方、残りの9か月間はほとんど雨が降らず、深刻な水不足に陥ります。

住民の多くが綿花栽培を生業としていますが、綿花から得られる収入は家族の生活を支えるには十分な額ではありません。さらに綿花の収穫高はその年の天候に大きく左右されるため収入は安定せず、人々は非常に貧しい生活を送っています。

自然環境が厳しく、周辺地域へアクセスする交通網の整備もなされていないため、水・衛生、教育をはじめとした様々なインフラおよび社会サービスの整備が遅れている地域でもあります。

ADRA Japanは2009年よりジンバブエでコレラ被災者支援事業を開始し、2010年から2011年にかけて、学校とコミュ二ティの水・衛生設備の整備と、衛生教育の普及のための取り組みを行ないました。

しかし、住民や生徒数の増加もあって、安全な水やきちんと整備された衛生施設を利用できない人々が多く残されていることから、2013年2月より同地区での支援活動を再開し、支援の届いていない学校やコミュニティにおいて、1)水・衛生設備の整備、2)衛生教育の普及、そして、3)小・中学校の校舎の整備に取り組んでいます。

駐在スタッフの前川と小学校の子どもたち

 

ジンバブエ支援の1本目の軸|安全な水が利用できるように

ゴクウェ・ノース地区の人々の多くは、衛生的とは言えない川や泉の水を生活用水として使っています。この地域では、2人に1人が野外で排泄しているという調査結果もあり、家畜などの動物も同じ水場を利用していることから、水が汚染される可能性がきわめて高いのです。このため、川や泉の水がコレラなどの感染症の発生源となっています。

グラフ

 Zimbabwe Food and Nutrition Council, Zimbabwe National Nutrition Surveillance Assessment (NANSA) 2007, Oct. 2007, P.25
Zimbabwe Vulnerability Assessment Committee, ZimVac Rural Household Livelihoods Survey, October 2009, P.32

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子どもたちが使っている水。近くの川から汲んできている

このため、子どもたちの通う小・中学校に貯水タンクを設置するほか、コミュニティ井戸の設置や修繕に取り組み、人々が安全な水を利用できるようにします。

活動1-1. 貯水タンクの設置(小・中学校:7基)

小・中学校に、雨水を貯められる大型の貯水タンクを7基設置します。汚物の混入や雨季の洪水の影響を避けられるように蓋を付け、子どもたちが安全な水を使えるようにします。

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他団体が設置した鉄製の30,000Lのタンク。
ADRA Japanが設置するものは同じサイズのコンクリート製のもの

 

活動12. 浅井戸の設置及び修繕

人間と動物が同じ水場を使うことで感染症が広がることのないよう、コミュニティにおいて計31基の浅井戸の設置および修繕をします。

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2013年10月に設置した浅井戸

 

ジンバブエ支援の2本目の軸|感染症予防のために

ゴクウェ・ノース地区では全人口の約半数が野外で排泄していると報告されています(注)。また、生徒数の増加にともなって次々と開設されている小・中学校のトイレは、簡素な造りのため排泄物などがしばしば溢れ、感染症の流行源の一つになっています。こうしたトイレさえない学校もあります。

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(注)Zimbabwe Vulnerability Assessment Committee, ZimVac Rural Household Livelihoods Survey, July, 2011, P.34

学校にはトイレの後に手を洗う場所もありません。下痢や感染症から身を守るための知識も十分でなく、衛生設備を維持・管理するための知識も不足しています。このため2008年に大流行したコレラのような感染症などの流行が危惧されています。防ぐことのできる感染症で人々の命が再び失われることのないよう、衛生的なトイレの建設や手洗い場の設置、衛生知識の普及に努めています。

活動21. トイレの設置

計5校の小・中学校に、排泄物が溢れかえることのない衛生的なトイレを建設します。

Toilet

2011年に建設したトイレ

活動22. 手洗い場の設置

子どもたちがトイレの後に手を洗い、下痢や感染症を防げるように、計5校の小・中学校に手洗い場を設置します。

HandWashing

2011年に設置した手洗い場

活動23.衛生教育の普及活動

教師や地域のリーダーから選ばれた約300人を衛生トレーナーに育成し、衛生トレーナーが約5,500人の子どもや他の住民に保健・衛生に関する知識を伝えることで、知識と習慣が地域全体に根付くようにします。


Trainer
2011年に実施した衛生トレーナーのトレーニングの様子

 

ジンバブエ支援の3本目の軸|安心して学べるように

ゴクウェ・ノース地区では、学校施設の整備も遅れています。特に、生徒数の増加などに対応するため新たに設立された学校はしっかりした校舎を持たず、木でできた簡素な建物や木の下などで授業を行なっています。子どもたちが天候などに左右されず、安全な環境で授業を受けられるように、校舎を建設します。

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木の下で授業を受けている様子

活動31. 校舎の建設

子どもたちが教室で授業を受けられるように、計10棟の校舎を建設します。

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2014年2月に完成した校舎

 

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ジンバブエの人々が安全な水を利用できるようになること。本来なら防げる病気にかからないこと。そして、子どもたちが安心して勉強できるようになること。今、必要な支援のために、ADRA Japanは活動を続けます。


ADRA Japanのロゴマークを真似する子どもたち

 

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※この事業は、皆様からのご支援と外務省「日本NGO連携無償資金協力」の助成により実施しています。

 

 

2014/03/21更新

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