ADRA Japan
ADRA(アドラ)について / our mission ADRA(アドラ)の活動 / our work




 ADRA Japan メインページ  ⇒   ADRAの活動  ⇒   アフガニスタン / Back to School Campaign
AFGHANISTAN Back to School Campaign

アフガニスタン / バック・トゥー・スクール・キャンペーン





国/地域名: アフガニスタン/北部地域(Balkh, Baghlan, Faryab, Jawzjan, Kunduz, Samangan, Saripul, Takhar地方)
開始日:2002年3月11日
終了日:UNICEFの活動は継続中
予算の拠出元:日本政府資金
予算額:約40億円
派遣者名:草野由紀子、林徹郎


T 事業背景

4 半世紀にわたり内戦や抑圧、旱魃に疲弊しきった多民族国家アフガニスタンは、いまだ数多くの不安定要因を抱えながら和解と再興への道を歩もうとしていま す。危機的な状況下で後回しにされたものは平和な生活と子供たちの教育でした。子供たちは一緒に何かをする、互いの違いを理解する、学習する、考える、質 問するということも許されませんでした。教育制度の欠如に加え、地方農村部の子供たちは兵士として民族間の憎悪を植え付けられたりもしました。

1993年に子供の権利条約に署名したアフガニスタンでは政府も大人も非常に教育熱心で、復興に向けた優先課題は子供の権利としての教育です。タリバン支配下にあっても家庭教室や識字教室など地下で20万人が教育を受けてきました。しかし、内戦により教員の不足と質の問題、子供が安心して通い快適に学ぶための施設や文房具の不足が大きな障害でした。


U 事業概要

? アフガニスタンの現状を受け、UNICEFとアフガンの教育省教育専門家は2002年度の新学期に180万人以上の子供たちの学校復帰支援を共同で行うことを決定しました。その中で特に「子供たちへの教育は平等かつ、女子に配慮したものでなくてはならない」ということを確認しました。

◆緊急目標◆
(第一次配布:新学期323日前後、第二次配布:8月初旬を予定)

・40万人以上の児童とその教師たちへ教材キット(児童用、教師用、学校用)を配布
・学校に応じダリ語かパシュトゥー語の教科書・指導要綱を生徒と教師に配布

ADRASaripul地方の配布活動の準備、監査を担当


◆中期的目標◆
4月初旬〜6月末)

・学校施設用テントと仮設トイレ配布
・包括的な調査を実施し、得られる教育施設や就学数などの データベースを更なる支援活動に役立てると同時に教育省による教育政策の礎とする

ADRAは全地域での最新の学校施設・児童数、供給不足に関する情報を収集・分析し、配布計画の作成を担当


◆長期的プログラム◆

・教員訓練プログラム(短期訓練は5月に完了、長期研修は10月に予定)

・学校補修プログラム(第一次補修は6月に完了、第二次以降補修7月〜)

ADRAは教員訓練プログラムを運営・監督を担当。学校補修プログラムは参加団体との調整の補助


V 活動内容

1.緊急目標達成のために

各地方教育省と配布に参加する国際NGOと一般合意書を作成

輸送された教材の監督と連絡のため地方教育省にProject Assistantを派遣

宗教指導者たちの理解を得て教育省と共に翼賛・広報活動を依頼

実地で会議を招集し現地/国際NGOに各地区での配布と監査の支援を要請

UNICEFと現地での学校リストを対照し、学校レベルまでの配布

地元共同体を動員し新学期の始業式を開催し配布の開始を宣言

全学校で配布を開始、配布の監査と同時に新しい生徒数のアセスメント


2.中期目標達成

Project Assistantに学習施設・生徒数のアセスメントのための研修を行うProject Assistantと各地方で合計93名の地方教育委員に同様の研修を行い、チームを展開。収集された情報をデータベースにまとめ、テントや教材の不足を割り出し配布に当たる。その他新しい需要に関しては学校側の申請を教育省がまとめUNICEFに配布を要請。



3.長期目標達成

教員研修プログラム

UNICEFアフガニスタン北部支部にて16人の教師の研修委員を養成

各地方から56人の地区研修委員を選出し研修委員が養成(専門家による監査つき)

地区研修委員が地区全体の学校を巡回し15,000人の教員に研修を行う

学校補修プログラム

教育省が必要性に応じて学校補修をUNICEFに申請。UNICEFは予算(第一次は$90,00030校。第二次は$280,00017校)と優先性を考慮し補修対象校の選定

技師による補修対象校舎の査定

地元共同体の動員を重視しつつ受注により実施するNGOを選定

補修と監査


W 成果

1)学校により多くの生徒が復帰、教員数も増加

新学期後も児童の学校復帰は続き6月の調査で220,000人の小学生(予想より55%増加)と55,000人の中学生が学校に復帰できるようになりました。教員も12,800人から約16,000人に増加しています。

2)平等な教育の機会を得られつつある児童と教師たち

新学期の23日間で当初予定された40万人の児童と12千の教師が十分な教材を手にし、教育活動に一時的ではなく継続的に参加できています。配布教材に関して101%のカバー率を実現しました。しかし、新たな需要に対して生じた不足分の供給は続くものの、4月には88%、5月は91%と確実に平等な配布に近づきつつあります。

3)女子の就学比率が向上

女子の就学比率は事業開始前の25%から33%に上昇しました。特に農村部での改善が目覚しくSaripul地方では例えば8%から25%に増加しています。

4)学校のない子供たちへ

戦争で破損した9校の補修が完了し子供たちが元気に登校しています。また、これまでのところ校舎のない子供たちに対して2,830体のテントが配布され、地元の住民に歓迎されています。新たに2,650体を配布し、今後も学習施設で子供たちが不自由しないよう活動を続けます。

5)将来に向けた情報の基盤が完成

避難民キャンプ、家庭学校、モスク、NGOに よる学校もふくめ全地域での包括的に学習施設に足を運んで調査をした結果、今後の支援計画や教育省の教育政策運営に有効なデータベースが完成しました。 データには生徒数や教員数、配布物だけではなく地雷の有無やトイレや水へのアクセスなど安全で快適な学校生活を実現する上で欠かせない情報が含まれていま す。

6)教育の質が向上

内戦中は公的な訓練を受けてこなかった12,800人の教員が教育活動に参加できるだけでなく、配布された教材を使いアフガニスタン統一教科に則った質の高い教育が可能になりました。

 



お問い合わせ / 個人情報保護について 
Copyright (c) ADRA Japan 1997-2008. All rights reserved.